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2009.07/05 [Sun]
天国はすごくいいところらしい。だって、行った人が誰一人帰ってこないのだから。
>>選択式御題 34日目
44.「彼の永遠」
小さな井戸である。直径は大人の腕半分といったところか。その井戸には水をくみ上げるための道具の類は、備え付けられてはいなかった。実は目を凝らしてよく観察してみれば、それらしき痕跡が僅かに見つかりはするのだが、大抵の、自然の人々の目には入らないし、また発見したところでそれ以上の利益や感動は見込めないのである。そしてそれは恐らく、正しいことのように思われた。
他面、井戸の形状を保っている石積みは驚くほど頑堅で、しかも整然として見える。それは明らかに新しい時代の技術だ。つまり、遠目にはその井戸は価値あるものに見えるのだ。何らの装置も施されていないという残忍な現実が、かえって好機に見えたりもするものだから、尚の事である。
ある日のことである。夢見る少年が今、井戸の中へと小石を放り投げた!
哀れなる哉、少年はこの時より、永久に小石の音を待ち続けるのである。
44.「彼の永遠」
小さな井戸である。直径は大人の腕半分といったところか。その井戸には水をくみ上げるための道具の類は、備え付けられてはいなかった。実は目を凝らしてよく観察してみれば、それらしき痕跡が僅かに見つかりはするのだが、大抵の、自然の人々の目には入らないし、また発見したところでそれ以上の利益や感動は見込めないのである。そしてそれは恐らく、正しいことのように思われた。
他面、井戸の形状を保っている石積みは驚くほど頑堅で、しかも整然として見える。それは明らかに新しい時代の技術だ。つまり、遠目にはその井戸は価値あるものに見えるのだ。何らの装置も施されていないという残忍な現実が、かえって好機に見えたりもするものだから、尚の事である。
ある日のことである。夢見る少年が今、井戸の中へと小石を放り投げた!
哀れなる哉、少年はこの時より、永久に小石の音を待ち続けるのである。



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